中3の息子がいる。目下、高校受験で頭が痛い(本人はきっともっと痛い?)。私に似ず(?)硬派な彼が、この秋の学園祭でドラムを叩いていて驚かされた。曲は確かLUNA SEA・・・
ビートルズ世代の私は、(エレキ)ギター一筋。息子をあわよくばミュージシャンにしようと、小さいころからそれとなくギターを触らせていたが、まったく興味を示さなかった。家でもクラシックが好きで、去年の今頃は彼のリクエストで、オーチャードホールへN響を聴きに行ったほどである。「いまどき」とは、ほど遠い少年なのである。
それが突然、振り返れば今年になってスカパーのMTVにはまり、TSUTAYAへ行っては、なにやらCDを借りてMDにセッセと入れだした。洋楽らしい。これはいいゾ、とそんな様子を眺めていた私だが、ふと自分の10代を思い出し、まったく彼と同じだったなと気づいた。私もクラシックファンだった。が、高3のときビートルズに出会い。以後、180度、音楽嗜好が変わってしまったのである。
自慢じゃないが(といって自慢しているが)、ビートルズの東京公演を私は見た。1stムーヴィー「ビートルズがやってくる、ヤア、ヤア、ヤア!」の映画も初日に並んで私は見た!(今は無き銀座の松竹セントラルだったっけ…)。一番多感な10代にビートルズに出会えた幸運は、人生一番の出来事である。
当たり前だがビートルズは偉大である。ジョンもいない、ジョージもいない、もちろん4人そろっての活動は、はるか昔に終わっている。しかし、ビートルズを知らない世代にも今も愛され、影響を与え続けているこの不思議。先だってのポールのコンサートも、そんな世代が一杯だった。
こんな影響力を持ったグループは2度と現れないだろう。20世紀という、あの時代が生んだ巨人だったのだろうか。私はその遭遇を神に感謝しているものの一人だ。私にとってそれほど大きな存在のビートルズだが、息子にとって、そんな出会いがこれからあるだろうか。ビートルズ、ストーンズ、ツエッペリン、ジミヘン、イーグルス、U2、ロックの系譜をそれとなく聞かれれば答えているし、今年はエアロスミスにも連れて行った。
受験を乗り切り、いい友達との出会いをしてほしいと思うと同時に、そんな偉大なミュージシャン、音楽との出会いも果たしてほしい、と思う、親ばかなこのごろである。
(S)
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