阪神独走。もうリーグ優勝を疑う人は少ないだろう。メイクミラクルの声もかき消さんばかりの強さである。阪神というより、星野という強烈な個性がその渦の中心にいる。混迷、消沈の時代にあって、アナクロじみてはいるが、そのカリスマ的リーダーシップは庶民の心を揺さぶり、その姿が発言が、電波、活字でこれでもかこれでもかと増幅され、勝利するたびに神格化されていく。監督で言えば、スマートなアスリート長島の系譜ではなく、かといって知略の野村の系譜とも違う。岡山県の出身だが、浪速が似合う体育系関西人。長島はひまわり、野村は月見草、と言われた(野村監督の名言)。さて星野監督は、花にたとえるとナンだろうか。あでやかな牡丹か?毒舌家野村さんに聞いてみたい。
強い男は、関東にも、もう一人。小泉純一郎である。イラク戦争が去り、SARSが去り、りそな銀行にあっさり税金2兆円をつぎ込み救済し、株価も回復基調で、支持率も持ち直し、ほぼ無風状態で、総裁選に突入する勢いである。株価が上がったといっても、2年前の総裁就任時は1万4000円。1万円台回復と鼻高々で、経済界も浮き足立っているのだから、人の記憶、教訓とはいかにいい加減なものかが分かる。またぞろ、支持率回復をいいことに、総裁選で俺の改革方針に反対するやつは自民党員であっても認めない(つまり大臣にしない、ポストを与えない)、選挙で応援しないと、仲間である自民党抵抗勢力にブラフをかけている。改革を望む世論には心地よい久しぶりの小泉節。小泉ブーム再び?でも、2年前に、自民党をぶっ壊すと言ったのもあなた。この2年どうだったか。官僚、族議員の抵抗で骨抜きになった改革の実態を見ると、裏で談合の政権延命のマッチポンプのできレースという見方も捨てきれない。話題にもならない野党は論外としても・・支持政党なし、政治離れが加速する、そんな世論が一番それを見抜いてる。
海外にも強い男あり。ブッシュさんである。来年の大統領選挙での再選を目指して、国内では選挙民の喜ぶ大減税、海外には世界の警察、唯一の大国アメリカのプレゼンス攻勢。そして、目下の所は、ウィークポイントの黒人票を取り付けるために、彼らのルーツ、アフリカ諸国を歴訪してるとか(!)。敵味方はっきりしたブッシュ演説はいつも強気で分かりやすい。こうしてみると、いま話題のパワーリーダー、星野、小泉、ブッシュにはなぜか共通のにおいがしてくるではないか。エモーショナルで、喧嘩っ早い。目には目をの鉄建制裁。国益であれ、自チームであれ、勝利のためには非情にもなれる。この中で、小泉さんが政権基盤が弱く目下の所控えめだが、再選確定となったら、すぐに、ブッシュ、星野に負けない、いやそれ以上の強権発動のボスになるに違いない。ワンサイドゲームを仕切るオトコの時代が、今しばらく続きそうだ。
(S)
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