| 衆院選雑感 |
| やれやれ。選挙が終わりテレビ新聞の大騒ぎもやっと静まる気配。自民党というより小泉党が圧勝し、これで改革が進む暮らしが良くなる、と世の中素直に安堵の模様。 私事になるが、先の都議選で落選した知り合いのマドンナ区議が、遠く大阪に落下傘候補で降り立ち、ナントあろうことか一挙に国会議員切符を手に入れてしまった。どんな勝算があったのか。今度会ったら是非聞いてみたい。この「風」を読みきっていたとしたら、たいした勝負カンである。まことにオンナは度胸、というしかない。 自民党公募に手を上げての快挙だったが、地盤もない有名タレントでも、セレブ料理家でも著名経済アナリストでもない、決して萌え〜でもない(失礼!ご本人は笑顔もさわやかなステキな人ですよ)、マドンナであるだけの無名の彼女が小選挙区で当選してしまうのだから、今回の選挙は「改革を進める自民党」という追い風に乗ったもん勝ちだった。 候補者より党と、2大政党制をもくろんだ小選挙区制導入の効果がはっきりした。圧勝した自民党は今後国民の支持に応えなければならない。なぜなら、改革と言ったって結局口先だけじゃないかと判明すれば、次は対立軸の民主党が改革推進勢力として、簡単に政権交代が起こってしまうのだ。「突然の解散」「郵政民営化に賛成か反対か」という手をたびたびは使えない。小選挙区制の制度の下ではわずか数パーセントの票が相手に移るだけで、オセロゲームのように当選者は総入れ替えになってしまう。 日本人は「風」になびきやすい。マニフェストの中身を吟味できる国民はそうはいない。結局、政党イメージとりわけリーダーの顔しだいということだ。次回選挙は、今回以上の派手な宣伝合戦の劇場型選挙となるだろう。俳優からアメリカの大統領にまでなったレーガンや、カリフォルニア州知事になったシュワルツネッガー、フィリピンの前大統領エストラダ氏など、党の顔に人気俳優、タレントが並ぶ日もきっと来る。選挙戦のインターネット利用の制限も緩和されるだろうし、ネット活用の腕がさらに選挙結果を左右するに違いない。メディア戦略の巧拙も致命的だ。政治家はますますタレント化する。ファッションも重要だ。今回クールビズで通した小泉さんは目立っていた。もちろん見る側や対立候補を意識したものだ。今後我々は溢れる情報、映像から真実を読み取らなくてはならない。 「国民のレベル以上の政府は作れない」という格言がある。どこに投票したにせよ、結局、選んだ政治家の舵取りで、生活も安全保障も、もろもろは決まっていく。ともあれ国民は小泉党を選んだわけだし、選んだ手前しばらくは支持率も安定するだろう。もっとも、ポスト小泉はだれか、それとも続投か、大量当選のマドンナ議員たちの鞘当・・と、メディア大衆好みの話題は尽きない。そうだ、ムネオ、キヨミも戻ってくる。IT’S SHOW TIME! 新たなショーの始まりである。やれやれ。(S) |